岩の上に3年

仕事の合間に、ほんの少し前までは氷たっぷりのアイスコーヒーを淹れていたんですが、いつの間にか温かいコーヒーを淹れる季節になりました。

慌ただしい日常の中で、コーヒーを淹れる瞬間は、ちょっとした安らぎの時間です。コーヒー豆にお湯を注いだときの、あのなんとも言えないプツプツプツプツという心地よい音と、フワッと香る香ばしい香りが、五感に活力を与えてくれます。

今日10月1日は、ヘブンズ・フォーチュン・チャーチ、天運教会の誕生日です。今年で3歳になりました!Happy Birthday!!

教会を日本に建てるということは、簡単なことではありません。日本でのクリスチャンの人口は1%とも言われていますが、創造主の神様を信じるという文化がない国です。

400年以上前から宣教師がこの地に来て、福音の種をまき続けて来ましたが、なかなか多くの実を実らせることは出来ませんでした。

小さくとも同じ道を歩む者として、フランシスコ・ザビエルをはじめとした宣教師の方々は本当にすごいと思います。十分な技術や設備がない中で、目的地に無事にたどり着けるかも分からない大海原に乗り出し、辿り着いた地では、言葉も通じない奇妙な髪型の腰に大きな刃物を刺した人々に、人生と神様を伝えたのです。

殺される可能性もありましたし、実際に命を落とす人も多かったと思います。

しかしそこまでしても、彼らを突き動かしたものは何だったのだろう、と思ったりもします。

経済的な背景だったり、植民地化など様々な説ももちろんありますが、それでも命を懸けて遠い島国に行くためには、情熱がなければ出来ません。私が思うに「知ってしまった」という情熱ではなかったのか、と思います。

・自分を創り、育てた神様の目的を、知ってしまった。

・私達が生きている間にしなければならないことを、知ってしまった。

・お金よりも、肩書よりも、人間として本当に大切にしなければならないことを、知ってしまった。

・自分の命と引き換えに、人類を、私自身を救って下さった方の愛を、知ってしまった。

・神様がどれほど自分に期待していて、伝えたいことがあるのかを、知ってしまった。

・人々がこのまま衣食住、生活に追われる人生を生きていてはいけない、そのように神様が人間を創造したのではないということを、知ってしまった。

・こんな自分にも神様のために、人々のためにものすごく有益なことが出来るのだということを、知ってしまった。

だからこそ人生を懸けて、リスクを背負ってでも、この日本の地に福音を持って来るようになったのではないでしょうか。

お金があるから、建物があるから、教会がたつのではありません。

聖書を見ると、マタイによる福音書16章にペテロとイエス様のやり取りが出てきます。

当時、異端のかしらとされ、神を冒涜し、新しい教えをもって人々を惑わす者と思われて迫害されていた、イエス・キリスト。そのイエス様を、ペテロは真実な目で見るようになり、「あなたこそ私を罪から、苦しみの中から救ってくれた救い主です」と告白をしました。

イエス様はペテロのその真実な告白を受けて、大変喜ばれ、「あなたの岩のように揺れない信仰の上に、教会を立てよう」とおっしゃいました。

大統領に敬意を表すのならば大統領の送る使者をもてなすように、神様を信じるということは神様が送る遣わされた方を信じるということです。

神様が送る人類の代表、それがイエス・キリストでした。

信じなければ、その言葉を聞こうともしません。

信じなければ、その人から学ぼうともしません。

信じなければ、その人がやっていることをすべて疑うようになります。

ペテロは、肩書や、身なり、これまでの伝統、定説などに縛られることなく、聖書を根拠とする御言葉と、行ないでキリストを正しく知るようになりました。

イエスという人を初めに信じたペテロの告白が土台となり、2000年以上の間、数多くの教会が建てられてきました。

その1つ1つが神様の家であり、神様が留まられる場所です。

私達の教会は、3年前に、キリストの条件によってこの地に建てられるようになりました。

約600人の方々が通っていらっしゃいますが、その1人1人を神様が愛され、ともにされ、守られていることを3年間感じざるを得ませんでした。

この地に教会を建てるまで、どれほど祈り、願い、行なってきたのか。2017年10月1日に、実りの秋にこの地に新しく教会が建ったことは、それまでのすべての実の刈り取りでした。

これまでの経緯の価値を忘れず、キリストと神様を信じる信仰が変わらずに、命の価値を分かって、義なる生き方を絶対に失わない人を、この地で1人でも多く立てていきたいと思います。

先が見えず、不安が漂う社会の中で、生きる喜びや愛を伝え、地域社会に貢献していく教会になっていきたいと思います。

3年の節目を迎え、愛と喜びが満ち溢れる天国のようなコミュニティを作っていく、私達で有りたいと思います。

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