明日は母の日ですね。
私たちヘブンズ・フォーチュン・チャーチでも、明日オンラインで母の日のお祝いをします。
ちなみに私は毎年、お気に入りの花屋さんから母と祖母に花を送るのですが、今年は行けないのでオンラインショップで送ってみました。
今の状況もあるのか、インターネット上にはものすごい数の、母の日関連商品が出てきました。
母の日といえばカーネーションを送るというのが定番になっていますが、この習慣はどこから来たのでしょうか?
調べてみると、20世紀初頭のアメリカ、1人の女性の行動から始まった、とあります。
アンナ・ジャービスという女性が、自分が尊敬し愛していた母親が亡くなってから2年後、教会で行なった母親の追悼会の際、母親が生前好きだったカーネーションの花を教会の祭壇に捧げ、参加者にも配ったそうです。
このアンナの母、アン・ジャービスは敬虔なクリスチャンで、南北戦争当時、負傷兵の衛生状態を改善するボランティア団体を立ち上げ、怪我や病気で苦しむ兵士たちを敵も味方も関係なく支えた人だったそうです。
戦争後も平和活動や子供たちへの教育支援、軍人たちのケアなどの社会事業活動に一生を捧げた、と言われています。
偉大な母と、その母を想う娘アンナの行ないが人々に感銘を与え、徐々に広がって「母親のための祝日」が設けられるようになり、その際にカーネーションを送るということが習慣になっていったそうです。
名前も知らなかった1人の女性が始めた行動が、海を越えて日本の私達の習慣を作っていたことを知り、びっくりしました。
アンナのお母さんの生き方が偉大だったこともあると思いますが、母を思う娘の真実な行動が、人々の共感を呼んだのでしょう。
人の心が動くと行動が起こり、それが広く受け入れられ支持され、継続されていくと文化や習慣が作られていきます。
今日は母の日ということで1つの事例を紹介しましたが、私達が当たり前のように行なっていることも、このように小さく始まり、それを支持した人たちが広めていって、文化や習慣となっていることがほとんどではないでしょうか。
今の時代、核家族化が進んだり、近所付き合いなど人と人の交流が減ったとも言われていました。
しかし一方で、SNSなどインターネット上では地域やこれまで交流してきた範囲を越えて、人と人の繋がりが増えてきています。
これからの時代は、こういったところからも多くの習慣や文化が作られていくのでしょう。
今は家にいることが多く、外に自由に出られない状況だからこそ、あらためてインターネットがもたらす恩恵や私達に与える影響がいかに大きいのかを、実感するようになりました。
ナイフもダイナマイトも使い方次第であるように、ものは使い方次第です。
インターネットやSNSも上手く使い、賢く付き合って、後世に残すべき良い文化や習慣を作っていきたいものです。
母の日。
私も親の立場になってみて、親が自分にしてくれたことがいかに大きかったのか、少しだけ知るようになりました。
親の心子知らず、と言いますが、まだまだ親の心、愛には及びません。親というのはいつになっても大きな存在です。
そして親にもまた親があり、私たち人類は大きな大きな繋がりの中で発展してきました。
言葉にできない大きな苦労や犠牲があって、私たちの命があります。
神様が長い長い歳月をかけて天地万物を創造され、私たちは神様が作られたこの星で生かされています。
酸素がなければ、水がなければ、太陽がなければ、オゾン層がなければ…。
私たちは偉そうな顔をして地上を闊歩していますが、神様が下さった恵の中で生かされているのです。
母の日に送る、カーネーション。
子供が母親から受けた愛や犠牲に比べたら、本当に小さなお返しかもしれませんが、母親はとても高価で大きなものをもらったかのように喜んでくれます。
私は父親ですが、子供たちが妻にプレゼントを渡すのを見ると、自分がもらうこと以上に嬉しいものです。
世界中のお母さん、お父さん、子供たちに喜びが満ちる母な日になりますように。
そして、神様に、人類からたくさんの感謝のカーネーションが届く日になることを願います。