私達が知るべきことは何か

19時といえばNHKニュース。巨人戦か大相撲、時代劇以外はほぼNHKと、子供の頃のチャンネルは決まっていました。田舎で育ちましたから、テレビのチャンネルがNHK、教育テレビ以外はフジと日テレの2局だけでした。時代を感じますね(笑)。

小学校高学年の時に衛星放送のアンテナが届き、海外の面白いアニメや映画、NBAバスケットボールなどが見れるようになった時の興奮は凄かったです。

中学生の時にケーブルテレビが見れるようになり、当時バンドをやっていた私は音楽専門チャンネルの存在に感動した記憶があります。

何か知りたいことを調べると言えば辞書か、毎年発行される「知恵蔵」という分厚い本で調べていました。電話帳には大体友達の住所と電話番号が載ってましたから、年賀状を書くときにはよく見ていましたね。令和の今では信じられないことです(笑)。

最近はスマホ、パソコンで世界中の色んな情報を簡単に手にすることが出来ますし、インターネットでは関連するニュースが処理しきれないくらい出てきて、ついつい要らない情報まで調べてしまいます。

この情報氾濫社会の中で、本当に私達が知るべきことはなんでしょうか?

知識の豊富なはずの大人が気付かないことを、純粋な心の子供たちが教えてくれることはたくさんあるのですが、今でも強烈に覚えている幾つかの学びをご紹介します。

長男が4歳の時、「なんで◯◯なの?」「これ何?」と何でも聞いてくる時がありました。

ある時、「なんで空は青いの?」と聞いてきました。とっさに聞かれて、「あれ。。可視光線とか、粒子とか学んだな。でも4歳児にどう説明しよう?(^^;;」と答えに窮しました。悶々として悩んだのですが答えが見つかりません。

そこで「そうだねー、なんで青いと思う?」と聞き返してみました。するとこんな答えが返ってきました。

「それはね、神様が1番キレイな色で作ったからだと思うよ。」

…! うん、確かにそうだ。

悶々としていた私の心は、不思議と雲ひとつない青空のように晴れ渡っていきました。

またある時、子供と釣りをしに行って大量にアジが釣れた時がありました。

私は嬉しかったものの、いつもとは全然違う釣果を前にして「時間帯が良かったのかな?餌や仕掛け?落とした深さかポイント?」とあれこれ考えていたんですが、

そんな私を全く気にせず、次男が満面の笑みで「神様がいっぱい釣れるようにしてくれたんだなあ。神様ありがとうー!今日は幸せだなあ。」と言ったのでした。

…!! そうだなあ。釣果の原因より何より、まず海や大自然で楽しく過ごさせてもらい、大事な生き物の命を下さったことに感謝しなければならない。と思って、恥ずかしくなったのでした。

感謝して、1匹残らず頭からしっぽまで美味しくいただきました(^^)

知識や情報は私たちを豊かにし、発展させてくれます。しかし時に、私たちの大切なものを忘れさせてしまいます。

イエス様は、誰でも心を入れ替えて幼子のような心を持たなければ、天国に入ることはできないと言いました。

天国とは、私たちの心の中にあるものです。つまり、心が平安であり、恵みと感謝に溢れて、愛と喜びに満ちていれば、どんな環境でも天国のように暮らすことができるのです。

知恵や知識を得ながらも、大切な子供のような純粋な心を失わずに生きていきたいものです。

毎日大変なニュースが世間を騒がし、洪水のように溢れる情報社会の中で、私たち1人1人の清い心が曇らず、真実を見ることのできる目がぼやけずに守られることを、心から祈ります。

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